ポイント

扁桃腺に白苔が付着している急性化膿性扁桃腺炎ではアミノペニシリンによる皮疹リスク、耐性菌出現のリスクなどを考慮し抗菌薬投与を行わない場合がある。

舌のつけ根の両側にこぶのようにもりあがった場所があります。

この部位を一般的に扁桃腺と呼びます。

出典:扁桃炎のメカニズム|扁桃腺のはれ、のどの痛みにハレナース|小林製薬

扁桃腺はリンパ組織であり、ウイルスや細菌などの感染からからだを守る免疫の役割を果たしています。

 

急性化膿性扁桃腺炎はその言葉から、急性に化膿を伴って扁桃腺が炎症を起こした状態と考えることができます。

化膿を伴うとは膿、すなわち浸出液が扁桃についているということです。

急性化膿性扁桃腺炎の人の喉の診察をすると下の画像のように白い膿がついています。

このように膿が扁桃についている状態を扁桃に白苔が付着しているなどと表現します。

出典:おひさま耳鼻咽喉科のいま 20歳代の扁桃炎はウイルスに注意

出典:これは膿栓(臭い玉)ですか?喉の奥に白い物が付着しています大きさは… – Yahoo!知恵袋

扁桃腺に白苔が付着している急性化膿性扁桃腺炎は、EBウイルスというウイルスによる感染が原因のことがあります。

ウイルスが原因の感染症では抗菌薬を投与しても効果がありません。ただの風邪に抗菌薬が投与されることがよくありますが、その抗菌薬が聞かない菌(耐性菌)が出現してしまうリスクもあり、安易な抗菌薬の使用はおすすめできません。

特にEBウイルスが原因の伝染性単核球症という病気の場合、アミノペニシリンという抗菌薬を投与すると皮疹がでることがあります。

これらの理由から、扁桃腺に白苔が付着している急性可能性扁桃腺炎では抗菌薬投与を行わない場合があります。