病気によって治療の目的はさまざまです。

てんかんの診療では患者の生活の質(QOL)がよくなることが目的とされます。

そのために、まずてんかん発作が起こらないようにすることが目指されます。実際には、すべての患者でてんかん発作がまったく起こらないようにすることができるわけではありません。しかし、患者の生活が妨げられてしまうような大きな発作は起こらないように、または少しでも頻度が低くなることを目指して治療を行わなければなりません。

治療のメインは抗てんかん薬を飲むことです。抗てんかん薬は長期間にわたって飲まないといけないことが多いです。しかし、抗てんかん薬を飲むことで副作用がでてしまう人もいます。副作用がでてしまう薬は飲み続けることはできません。副作用がでないようにするために、抗てんかん薬を飲み始めるときは少ない量からスタートして少しずつ量を増やします。必要に応じて血液検査を行い、血中の抗てんかん薬の濃度を測りながら薬の量を調整します。

治療によって起こってしまう副作用がないように治療をすることが患者のQOLのために大事です。

てんかんの治療のゴールは、てんかん発作自体による日常生活への悪影響と治療薬である抗てんかん薬の副作用による生活への悪い影響のどちらもできるだけ少なくすることです。